クラウドサービス『皆伝!ワークフロー』活用で海外関連会社への短期導入を実現!

いすゞ自動車株式会社様

製造業

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世界中の人々の豊かで快適な暮らしのために、「商用車とディーゼルエンジンのグローバル・リーディング・カンパニー」を目指して積極果敢な挑戦を続けるいすゞ自動車株式会社(以下、いすゞ自動車)。現在、同社が商品を販売する国は百数十以上、海外関連会社は55社を数える(2017年2月現在)。世界展開する同社は、会計業務のフロントシステムとして『皆伝!ワークフロー』のクラウドサービスを導入した。

課題

低コストかつ短期導入可能なフロントシステムを模索!

日本の自動車メーカーとして最古の歴史を誇るいすゞ自動車は、1916年の創業から一貫して「妥協のないものづくり」を行ってきた。日本、アメリカ、ヨーロッパそれぞれの厳しい環境基準をクリアする「ディーゼルエンジン」をフルラインナップで有している点が評価され、世界中で同社の製品が愛されている。

最先端の安全性と経済性、環境性能、そして上質なサービスを高次元で提供し続けるには、信頼できる情報システム基盤は不可欠であり、基幹システムでは全世界で利用できるERPパッケージを中心に整備を進めてきた。

海外展開を推し進める中で新たに海外関連会社を設立することが決定。それに伴いシステム構築プロジェクトがスタートした。当初は、従来通りERPパッケージの機能をベースにカスタマイズしながら構築する予定であった。しかし、プロジェクトを進める中でシステム構築および運用・保守全体を考えた場合に、計画に対し費用が膨らむ懸念がでてきた。

「当初計画ではERPパッケージで完結することを想定していたため、計画変更した場合のフロントシステム構築費用を考慮していなかった」とシステム担当者は振り返る。プロジェクト予算内で納めるためには、システム構築にかかる初期費用を極力抑えること。さらに、現地の従業員のスムーズな使用を促すためには、先行していたERPの構築と導入時期を揃えたいとの思いがあった。低コストかつ短期での導入という難題にシステム担当者は直面した。

導入検討

導入の決め手は「英語対応」「カスタマイズ可能」「価格」

さっそく、システム担当者はフロントシステムの検討を開始。

「製品調査にあたってはウェブサイトで検索し5社程度に問い合わせを行いました。各社の提案内容を比較し、『皆伝!ワークフロー』で導入を進めることを決めました」と話す。
背景には、短期導入の必要性に迫られていただけでなく、フロントシステムに求める要件も明確だったからだ。「英語対応」の他には、「カスタマイズ可能」と「価格」。この3つの要件をクリアしていたのが、『皆伝!ワークフロー』であった。

「カスタマイズに関しては、運用を続ける中で追加要件や変更が発生した際も柔軟な設計ができる製品を求めていました」と当時を振り返る。

今回、導入を決めたのは、『皆伝!ワークフロー』とNTTデータ・イントラマートCSI社の「Cloud-Base」との組み合わせだ。「Cloud-Base」は、プライベートクラウドに対応していたため、将来のカスタマイズを視野に入れた場合の選択としては最適であった。またクラウドサービスのためハードウェアやソフトウェアライセンスの購入費用も発生しないため初期費用を抑えることができたのだ。

「率直に言えば、決してクラウドにこだわっていたわけではなく、自社サーバー内に設置するオンプレミス型でも良かったのは事実です。クラウドサービスの利用については、セキュリティ面での不安が全く無いわけではなかったからです。しかし、初期費用の負担を軽減し導入できるのは、それらの懸念をはるかに上回るほど魅力的だったため導入を決意しました。実際に運用してみると、心配していたトラブルは全く起こっていないので安心しています」と話す。

導入事例(いすゞ自動車)システム概要図
いすゞ自動車様が導入された『皆伝!ワークフロー』

海外の会計システム構築におけるポイントは税制対応!

海外関連会社への導入というハードルがありながら、ほぼ標準機能で対応できた『皆伝!ワークフロー』。唯一カスタマイズを余儀なくされたところ、それが現地の税制対応であった。

「海外におけるシステム構築・運用において、制度会計自体に各国差異はあるものの大きな課題になることは少ないのですが、税制は国ごとに異なります。また国によって法改正が頻繁に行われることがあります。そのため、迅速かつ柔軟なシステム対応が必要となるのは勿論のこと、協力いただくベンダーのフットワークの良さも重要となります」と海外関連会社のシステム構築を経験してきた担当者は話す。また、プロジェクト成功の秘訣について、「ERP導入プロジェクトがすでに進行していたこともあって、ある程度業務要件が固まっていましたが、その我々の要望に対し、無理なく迅速に対応いただいたので、検討から本番環境整備までに掛かった期間は実質4カ月ほどでした」と付け加えた。

効果

シンプルな操作性とわかりやすい画面は海外向けフロントとして最適!

初期費用を抑え短期導入を実現した『皆伝!ワークフロー』。現地の従業員からの反応はどうだったのか。

「導入までの4カ月、最後の1カ月は現地でトレーニングを行いましたが、比較的スムーズに進めることができました。入力操作が簡単で画面も直感的でわかりやすいこともあり、使いやすい仕組みとして受け入れられたと思っています。今では、現地の従業員も『カイデン』と呼ぶほどに親しんでおり、日常的に使用するシステムとして定着しています」。

そう分析するシステム担当者は、内部統制面でも役立っていると話す。

「申請承認や蓄積データの円滑な受け渡しを行ううえで、強みを発揮するシステムだと感じます。『皆伝!ワークフロー』は、いつ、どこで、誰が、何をといった履歴情報をしっかりと残せるためコンプライアンス強化にも繋がっています」。

国内では一人で複数の仕事を担う場合があるため多機能な製品を好む傾向があるが、海外は仕事の役割が明確で作業内容も細かく分かれている場合が多い。そのため汎用的な製品よりは目的が明確で使い勝手の良い製品を選択する傾向がある。ユーザービリティに優れERPパッケージとの親和性が高い『皆伝!ワークフロー』の選択は最適だった。

標準機能や使い勝手の面で高く評価された『皆伝!ワークフロー』。同社のグローバル戦略をしっかりと支えるために、今後も継続的な機能の拡充をはかりながらより優れたソリューションを提供していく。

会社概要

いすゞ自動車株式会社様

本社
東京都品川区南大井6-26-1 大森ベルポートA館
創立
1937年4月(創業1916年)
資本金
406.44億円(2016年3月末現在)
社員数
連結:32,418人 単独:7,928人(2016年3月末現在)
概要
日本最古の歴史を有する自動車メーカーとして、世界を舞台に商用車とディーゼルエンジン事業を展開しています。世界100カ国以上の国・地域に商品を販売しており、卓越した技術力で30の国・地域でシェアNo.1を獲得しています。日本国内では小型トラックにおいて長年国内シェアNO.1を獲得し、ディーゼルエンジン分野では世界最先端の技術力を誇ります。

各数値は2016年3月末現在のものです。

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