『Accel Kaiden!』を経費精算業務のフロントに!ERPシステム『Biz∫』と融合し経理DXを推進。

株式会社フォーカスシステムズ様

情報サービス業

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「テクノロジーに、ハートを込めて。」をスローガンに、多くの官公庁・公共団体、民間企業のシステム開発に携わっている株式会社フォーカスシステムズ(以下、フォーカスシステムズ)。
2015年に基幹システムの再構築に合わせ経費精算業務のワークフローシステム『皆伝!』を導入。2021年には『皆伝!』からOEM製品『intra-mart Accel Kaiden!(以下、Accel Kaiden!)』へ移行した。長きにわたり利用する中で、「ペーパーレス化」「経費の見える化」「処理時間の短縮」など経理DXを着実に進めてきた。

課題

経費申請のペーパーレス化に向けて奮闘!

国内に複数の拠点を持ち、1,400名以上の従業員を擁するフォーカスシステムズ。
基幹システムの刷新前は、社内で統一されたシステム環境がなく、紙やメールなどの運用も多く残っていた。

情報システム部 課長の眞家 秀之 氏は、次のように語る。
「当時、経費・旅費の申請処理は、現場の社員が毎月会社に戻って紙で提出していました。
再構築を契機に、経費関連のペーパーレス化を進めるためワークフローシステムを導入することにしました。また、経費精算システムの選定にあたっては、基幹システム『Biz∫』との親和性が高いことも要件のひとつでした。」

複数の製品を比較検討した結果、最終的に『intra-mart Accel Platform』上で稼働する『皆伝!』が、フォーカスシステムズのニーズに最も適した製品として選ばれた。

情報システム部 課長 眞家 秀之 氏

導入検討

直観的な操作性とカスタマイズの柔軟性が導入の決め手

眞家氏は、さらに『皆伝!』の魅力について、「一番の決め手は、画面操作が直感的でわかりやすかったこと。あとは、利用者目線の使いやすい工夫が多く盛り込まれていたことです。経理用語は馴染みがなく、勘定科目の設定も迷いがちになります。利用者にとってわかりやすい名称や経費区分でグルーピングできる機能を高く評価しました」と語る。

『皆伝!』は、ERPフロントシステムとして開発された経緯があり、システム連携に強みを持つのが特長である。経路検索サービスとの連携も標準装備されていたことも選定理由となった。

また、『Accel Kaiden!』へ移行し、さらに機能が向上した。「申請書カスタマイズ機能」により、ローコードで画面のラベル名や入力項目の変更・追加が容易になったことをあげている。

経理部 課長の宮下 勇人 氏は「インボイス対応も大きな仕様変更がなく乗り越えることができました。また、申請書への入力と証跡ファイル添付を一画面で全て完結できるようになり、使い勝手の良さも長年使い続けている理由です」と語る。

経理部 課長 宮下 勇人 氏

効果

連携モジュールを自社開発し、低コストでスムーズ連携

株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートの協業パートナーとして、『Accel Kaiden!』と『Biz∫』の両製品を取り扱うフォーカスシステムズ。

システム連携には、通常ETLツールやプログラム開発が必要となる。しかし、同社では両製品の知見や経験を活かし、『Accel Kaiden!』と『Biz∫』を連携させる汎用的な「連携モジュール」を自社で開発。製品化してお客さまにも提供している。自社で実際に活用しているからこそ、自信を持って提案できるという。また、開発コストを削減しつつ、『Accel Kaiden!』から『Biz∫』へデータをシームレスに連携できるため、お客さまにも好評を得ているようだ。

導入事例(フォーカスシステムズ様)システム連携図
『Accel Kaiden!』の連携モジュール

「ペーパーレス化」「経費の見える化」「処理時間の短縮」に向けて

『Accel Kaiden!』に移行した2021年は、世間的に電子帳簿保存法への対応でペーパーレス化が加速する流れがあった。

当時の状況を、経理部 課長の小林 稔 氏は次のように語る。
「当社は、2018年からペーパーレス化の検討を進めていました。電子帳簿保存法対応ではクリアしなければならない課題も多かったのですが、バージョンをあげることで対応が可能とわかり、経理DXを推進していく弾みとなりました。経費申請はシステムに入力、原本は紙で管理する運用から徐々にペーパーレス化をはかり、制度改正前に対応することができました。」

一気にペーパーレス化をはかるのではなく、ハイブリッド的に運用する期間を設け、段階的に進めたことで、社内の混乱も少なかったようだ。

ペーパーレス化と同時に実現できたのが、申請状況の「見える化」だった。

『Accel Kaiden!』は、経費の申請期間・承認期間を自由に設定できる。また、申請状況のステータス確認が可能なため、遅滞申請について注意喚起を促す措置もとりやすくなった。結果として、「従業員にも締め日という概念が浸透し、経費申請の締め切りが守られるようになりました。システムのフロー上で申請状況が可視化でき、経理処理の効率化もはかれました」と小林氏は振り返る。

他にも、案件番号で申請状況が検索できる機能があり、業務効率化や決算処理の短縮につながっているのである。

経理部 課長 小林 稔 氏

未来

さらなる経理DX推進に向けた展望と課題

『Accel Kaiden!』によって経費精算業務のDXを推進したフォーカスシステムズだが、新たな取り組みも進行中である。

「現在、経理部では交通費の経費申請をRPA(Robotic Process Automation)で承認する仕組みを実装しています。月次締めの業務においてかなり効率化されています」と宮下氏は語る。また、交通系ICカードから直接、経費精算できる仕組みについても期待を寄せている。

一方でペーパーレス化による新たな課題を指摘する。原紙の提出がなくなり電子申請になったことで、同じ内容を誤って二度申請してくるケースがあり、経理部で確認作業が増えたという。二重申請の防止策、チェックの簡素化について引き続き検討していく構えだ。
他にも、利用者のヒューマンエラーを無くすためのAI-OCR活用も視野に入れている。

「従業員が、より本業に徹してもらえるように経費関係の作業負担を減らしたい」と語る小林氏。最後に眞家氏は、「スミセイ情報システムは、製品ベンダーに留まらず、SIerとして手厚いサポートも提供しているところが最大の魅力です。ユーザーとして、製品のレベルアップや市場への価値提供を今後も期待します」と語った。

会社概要

株式会社フォーカスシステムズ様

本社
東京都品川区東五反田2丁目7番8号 フォーカス五反田ビル
設立
1977年4月1日
資本金
29億円
従業員数
1,452名(2024年4月1日現在)
概要
官公庁をはじめ金融・メーカー・商社など多種多様なお客さまの課題に、コンサルティングから開発、保守・運用など最適なソリューション提供をおこなう独立系IT企業です。強固な基盤を築きつつ、先進技術を生かしたプロジェクトにも挑戦し幅広い事業展開をすることで、未来にわたり新しいものを生み出し続けています。

各数値は2024年9月現在のものです。

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