2025年5月12日
スミセイ情報システム株式会社
スミセイ情報システム株式会社(代表取締役社長:松本 誠)は、堅牢な生成AIプラットフォームの構築と、AIを効果的に活用するための新しい開発プロセスを確立し、このたび、お客さまのシステム開発案件での適用を開始しました。
課題認識と背景
近年、システム開発の現場では、生成AIを活用して迅速かつ高品質なソフトウェア開発の実現が求められています。
生成AIをシステム開発で活用するためには、生成AIが統合された開発ツール(以下、生成AIツール)を利用する必要がありますが、現状このような生成AIツールはSaaS利用が一般的となっています。これにより金融系システムなどでは情報漏洩リスク等が懸念されるため導入に踏み切れない状況でした。
当社では、この課題を解決するべく外部と隔離した閉じた環境(以下、閉域環境)の検討、および当該環境でも利用可能な生成AIツールの選定と、それを活用した開発プロセスの検証を進めてまいりました。
堅牢な生成AIプラットフォーム
高度なセキュリティレベルを確保しつつ、生成AIの能力を最大限に引き出せるシステム開発基盤の実現を追求し、金融系システムの開発にも適用可能な、生成AI活用に最適化したシステム開発環境を完成させました。
これは、情報漏洩リスクや著作権侵害リスクなど生成AI利用における課題を解決した堅牢な生成AIプラットフォームであり、閉域環境でも利用可能な生成AIと生成AIツールを組み合わせた当社の新たなシステム開発環境になります。
さらに、このプラットフォームには生成AIが出力する内容をスキャンし、著作権で保護された内容が含まれていないかをチェックする機能を組み込んでいます。これにより、生成物の著作権侵害リスクを最小限に抑え、安全かつ効率的なシステム開発を実現しています。
生成AIと開発プロセスの統合
要件定義から設計、コーディング、テストに至るまで、すべての開発フェーズにおいて生成AI活用の可能性を徹底的に検証・評価しました。その結果、各フェーズで生成AIツールにより最適化したベストプラクティスを見出し、生成AIファーストなシステム開発プロセスを確立しています。
実案件への適用と今後の展望
お客さまのシステム開発案件において本プラットフォームを活用した新たな開発プロセスの適用を開始しました。さらに、当社が保有する既存サービスや製品への展開も順次進めていく予定です。
生成AIによる新たな価値創造
生成AIの活用によりシステム開発のイノベーションを加速させ、新たな時代を切り拓くリーディングカンパニーとしての地位を確立してまいります。この使命のもと、今後も生成AIの力を最大限に引き出し、当社のノウハウとテクノロジーを融合させて新たな価値を創造し、お客さまに貢献してまいります。
- ※本文中に記載のあるサービス名、製品名は当社の商標、又は登録商標です。